Claude で作ったサイトを、お客さんの独自ドメインで公開して納品するまで
Claude(claude.ai のアーティファクトや Claude Code)でお客さんのサイトを作ったあと、「どこに置いて、どのドメインで、誰の名義で渡すか」で手が止まる制作者の方へ。納品の前に決めておくことと、お客さんの独自ドメインで公開するまでの順番をまとめます。42ws を使わない場合にもそのまま使える判断材料を先に書き、最後に 42ws で進める場合を案内します。
https://42ws.com/guides/deliver-claude-site/index.md自分のサイトと、頼まれたサイトでは答えが違う
検索すると多く出てくるのは「GitHub と Cloudflare Pages で無料で公開する」方法です。自分のサイトを置くなら良い選択です。ただ、お客さんから頼まれたサイトでは、置き場所と一緒に次の 4 つを決める必要があります。
- 独自ドメインを誰の名義で持つか
- サイトを置くアカウントを誰の名義にするか
- 問い合わせフォームに届いた内容を、誰がどこで受け取るか
- 公開したあとの更新を、誰がどうやって行うか
納品後のもめごとを左右するのは、置き場所の名前よりこの 4 つの答えです。このガイドでは上の 2 つを扱います。フォームは問い合わせフォームのガイド、更新は納品後の更新依頼のガイドにまとめています。
アーティファクトのままでは独自ドメインにできない
claude.ai のアーティファクトは、公開すると claude.ai のアドレスで見られるようになります。お客さんに途中の姿を見せるには手軽ですが、お客さんの独自ドメインに付け替えることはできません。
お客さんのドメインで出すには、アーティファクトの中身(HTML)をダウンロードするかコピーしてファイルとして保存し、ホスティング(サイトを置いて配信するサービス)に置き直します。写真やロゴを別に用意した場合は、HTML と同じフォルダに入れて一緒に置きます。Claude Code で作ったサイトは、最初から手元のフォルダにファイルがあるので、そのフォルダを置き場所に上げます。
決めること 1 — ドメインの名義はお客さんにする
ドメインの登録者(名義)は、お客さんにするのが基本です。
- ドメインは、お客さんの看板であり、メールアドレスの土台です。制作者の名義のままだと、取引が終わったときや制作者と連絡が取れなくなったときに、お客さんが自分の判断でドメインを動かせません
- 別の事業者へ移す(移管)・登録者の情報を変える、といった手続きには、登録者本人の手続きが要ります
- 更新を忘れて失効すると、サイトもメールも止まります。更新料を誰が払い、更新の知らせを誰が受け取るかも決めておきます
進め方は、ドメインの事業者(お名前.com・ムームードメインなど)のアカウントを、お客さんの名前とお客さんのメールアドレスで作ってもらう形が安全です。制作者がそのアカウントで行う作業は、ネームサーバー(ドメインの向き先を決める設定)の書き換えくらいです。画面を一緒に見ながらお客さんに操作してもらえば、ログイン情報を預からずに済みます。
制作者が代わりに取得する場合も、名義はお客さんにしておき、納品のときにお客さんのアカウントへドメインを移すことを見積書や契約書に書いておきます。
すでにお客さんがドメインを持っていて、そのドメインでメールを使っているときは注意が要ります。ドメインの設定(DNS)の切り替え方によっては、メールが届かなくなります。切り替える前に、今のメールがどこで動いているかを確かめてください。メールの持ち方の選び方はメールをどうするかにまとめています。
決めること 2 — サイトを置くアカウントの名義
サイトを置くアカウントには、2 つの持ち方があります。
| 制作者のアカウントで預かる | お客さんのアカウントに移す | |
|---|---|---|
| 向いている場合 | 公開後の更新も制作者が受ける(保守の契約がある) | 納品で手を離れる。お客さんが自分で管理したい |
| 置き場所の費用を払う人 | 制作者(保守料に含めて請求する) | お客さん |
| お客さんが制作者を替えるとき | アカウントの移し替えが要る | そのまま続けられる |
| 気をつけること | 預かる件数が増えると、どのサイトがどの契約かの管理が要る | 支払いが止まるなどの異変が、制作者からは見えにくい |
どちらが正しいということはありません。決めずに始めると、納品後に「このサイトは誰のものか」が曖昧になります。見積もりの段階で、どちらで持つかと、あとから移すときの条件を書いておくのがおすすめです。
公開して納品するまでの順番
- お客さんに確認してもらう: 本番に出す前に、スマホでも開ける確認用のリンクを渡して見てもらいます
- ドメインをつなぐ: ドメインの事業者の画面で、ネームサーバーなどを書き換えます
- www の有無をそろえる: www.example.jp と example.jp の両方で開ける場合は、片方をもう片方へ転送して 1 つにまとめます。検索エンジンに、同じページが 2 つあると見なされるのを避けるためです
- 公開する: お客さんの確認が済んだ版を本番にします
- フォームを試す: 本番で問い合わせを 1 件送り、お客さんに届くことを確かめます
- 引き渡す: 名義を移すなら移し、管理画面の入り方と、更新を頼むときの窓口を書面で渡します
ネームサーバーの書き換えが行き渡るまでには、数時間、長いと 2〜3 日かかることがあります。お客さんに伝える公開日は余裕をもって決めてください。
42ws で進めるとこうなる
42ws は、AI に頼んで作ったサイトを公開し、公開後の頼まれごとまで回すためのホスティングです。上の順番は、Claude のデスクトップアプリの Code タブで AI に日本語で頼むだけで進みます。
- アーティファクトから移す: 保存した HTML を作業用のフォルダに入れ、Code タブでそのフォルダを開いて「このサイトを 42ws で公開できるようにして」と頼みます
- 確認用のリンク: 「お客さんに確認してもらうリンクをください」と頼むと、本番を変えずに、その版だけを見られるリンクが出ます。お客さんはリンクを開くだけで、ログインもパスワードも要りません。OK が出たら「確定して」と頼むと、その版が本番になります。確認用のリンクは独自ドメインではなく サイト名.42ws.com のアドレスです。リンクを知っている人は誰でも開けるので、渡す相手は選んでください
- 独自ドメイン: 「お客さんのドメイン example.jp をつなぎたい」と頼むと、ドメインの事業者の画面で書き換える値を AI が案内します。書き換えたあとの証明書の発行(https で開けるようにすること)や配信の設定は 42ws が自動で行います。すでにメールを使っているドメインや、別のサーバーで公開中のサイトを止めずに移す方法もあり、AI が今の状態を確かめてから方式を選びます。出てくる言葉の意味は独自ドメインの基本で引けます
- www の一本化: 両方をつないだあとで「www なしに一本化して」と頼むと、片方をもう片方へ転送します
- お客さんのアカウントへ移す: 管理画面のサイト一覧の「所有者を移す」から、お客さんのアカウントへ渡せます。サイトの中身・フォームに届いた内容・記事・独自ドメイン・メール転送がまとめて移り、公開中のサイトは公開したまま渡せます。納品後も保守を続けるなら、渡すときに共同編集者として残る形を選べます
知っておくこと
- 制作と、お客さんに見せる確認用のリンクは、無料プランのまま使えます。無料プランで持てるのは 1 サイトで、サイトの作成から 30 日までです。無料プランのリンクには期限があり(取り直した日から 7 日。もう一度頼むと延びます)、初めて開いた人には案内の画面が 1 回出ます
- 独自ドメインと公開は、有料プラン(Personal 以上)の機能です。Personal で同時に公開できるのは 1 サイトです。複数のお客さんのサイトを預かる制作者向けには、公開した日数に応じた料金の Pro プランがあります(別に初期費用があります)。料金は料金のご案内をご覧ください
- お客さんのアカウントへ移す場合、公開中のサイトを受け取るには、お客さんのアカウントが有料プランで、公開の枠が空いていることが必要です(無料プランでは受け取れず、Personal で別のサイトを公開中なら受け取れません)。独自ドメインが付いたサイトを受け取るには、お客さんのアカウントも Personal 以上が必要です。渡したあとも制作者が共同編集者として残る形は、お客さんのアカウントが Pro のときに選べます
頼み方の例: 「このフォルダのサイトを、お客さんに確認してもらうリンクにして。OK が出たら example.jp で公開したい」
はじめるには
無料登録から最初のサイトの公開までは、42ws のはじめかたで案内しています。クレジットカードの登録なしで、制作と確認用のリンクまで試せます。
困ったとき
- 42ws を使っていて気づいたこと・不具合は、AI アシスタントに「フィードバックを送って」と伝えると、運営に直接届きます
- そのほかのお問い合わせは info@42ws.com までご連絡ください